継承された技術 価値と伝統
南アメリカのマヤとアステカのインディアたちは、パラゴムノキ乳液の天然クオリティを最初に発見し、それを利用しました。彼らはパラゴムノキを「カオ・ス (涙する木)」と呼んでいました。この乳液を凝固させたのち、インディアたちは、ブラスレットや指輪、ボール、トーチなどを作っていました。また、寒さをしのぐために、体に塗りつけていました。マヤ人は、世界で初めてこの乳液を使用した民族です。純パラゴムノキのソールは、こうして生まれました。それは今から約800年前のことです。
1492年、クリストファー・コロンボは、この乳液の素晴らしいクオリティを発見し、ヨーロッパに持ち帰りました。20世紀当初、パラゴムノキと命名された「カオ・ス 」は、暑くて湿気の多い東南アジアに輸出されました。マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナムはこうして、世界で主要なパラゴムノキの生産地となりました。
50年代に、あるフランス人技術師は、パラゴムノキの乳液のたぐいまれな特性に目をつけ、アメリカの先住民であるアメリカインディアンのノウハウにインスピレーションを受けました。技術師はやがて、すばらしい履き心地と弾性を持つゴムソール製造のための、手作業によるパラゴムノキ乳液の画期的な精製方法の開発に成功しました: Lactae Hévéa の原料はこうして生まれたのです。
1970年、RELTEX社によりこの製法が受け継がれ、 LACTAE HEVEA®ソールが誕生しました。 それ以降、先祖代々続く手法を継承する精錬工たちが、価値と伝統を永続させながら、ひとつひとつのソールを手作業で製造しています。
世界にその名を知られている本物のラベルとなったLACTAE HEVEA®ブランドは、環境保護を念頭に置きながら、100%の天然パラゴムノキの乳液から作られた、完全な手作業による「フランス原産国」の高品質ソール会社の代名詞となり、他に類をみない履き心地と弾力性を備えた、世界で唯一の多孔質マイクロ構造のソールであることを保証しています。
LACTAE HEVEA® ソールは、いにしえの記憶を、忘却の彼方にあった伝統として受け継ぐために、歴史を遡りました。